仮想化PCソフトは色々ありますが、 ちょっとサーバを検証したりするだけなら
インストール不要、レジストリを汚さないQEMUならサーバ検証作業には便利です。
ちなみにQEMUならUSBメモリにもインストールできますので持ち運びも出来ます。
インストール型で早くて高機能のほうがいいという方は記事最後の参考資料で他のものをどうぞ(^^;
今回はQEMUを使いFreeBSDを仮想化PCにインストールしてみました。
ホストPC(ローカル):WindowsXP
ゲストPC(仮想化):FreeBSD7.2
・QEMU on Windows
http://homepage3.nifty.com/takeda-toshiya/
・QEmu Launcher
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se340805.html
■FreeBSDのインストール用CDイメージファイルを入手する
ftp://ftp.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD/ISO-IMAGES-i386/7.2/7.2-RELEASE-i386-disc1.iso
最小でインストールするのならdisk1.isoのみで大丈夫です。
ダウンロードしたファイルを、QEMUのディレクトリと同じ場所に設置。
■ディスクイメージファイルを作成する
QEMU本体をd:\qemuに置いた場合
d:\qemu>qemu-img create -f qcow2 freebsd.img 20G
とりあえず20GBのイメージを作成しました。
ディスクイメージにはいくつかのフォーマットがありますが、
今回はqcow2フォーマットを使用(使用された分だけディスクを消費)
参考
raw:生のディスクイメージフォーマット
qcow2:QEMU 専用のフォーマット
qcow:旧 QEMU フォーマット
cow:User Mode Linux Copy On Write フォーマット
vmdk:VMware互換フォーマット
cloop:Linux Compressed Loop フォーマット
コンバートの場合
例.VMwareディスクイメージ ⇒ QEMUディスクイメージ
d:\qemu>qemu-img convert -f vmdk freebsd.vmdk -O qcow2 freebsd.img
■仮想PCの起動
インストール(仮想PC上のCD-ROMドライブより起動)の場合:
qemu.exe -L . -m 128 -hda freebsd.img -localtime -cdrom 7.2-RELEASE-i386-disc1.iso -boot d
起動の場合:
qemu.exe -L . -m 128 -hda freebsd.img -localtime -redir tcp:5555::23
※ネットワーク関係の設定
-net nic -net user (オプション無指定の場合はこれが指定されます)
デフォルト設定では内部(仮想PC)から外部(ローカルPC)へはでられるが外部から内部へは不可。
telnetを可能にする場合のオプション指定(ローカルPCのport 5555をゲストPCの23へ)
-redir tcp:5555::23
ftpを可能にする場合のオプション指定(ローカルPCのport 5556をゲストPCの21へ)
-redir tcp:5556::21
ローカルPCのportは使用していないportを指定。
以上で、FreeBSDでサーバを構築後、サーバ設定を完了させれば
お好きなターミナルソフトで仮想化PCへtelnet出来ます。
複数仮想化PCを作成し仮想化上でネットワークを構成して検証も出来ます。
なので、リアルPCを用意しなくても済むしLAN配線もしなくてすむので
ちょっとした検証ならQEMUで検証できます。
備考:
ランチャーを使用すれば設定はGUIで出来ますのでかなりらくになります。
■参考資料(仮想化PC用ソフト)
・VMware
http://www.vmware.com/jp/
・Virtual PC 2007
http://www.microsoft.com/japan/windows/products/winfamily/virtualpc/default.mspx
・virtualbox
http://jp.sun.com/products/software/virtualbox/
・QEMU official site.
http://www.nongnu.org/qemu/
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